フランス・イギリスの旅

その2 イギリス



∇イギリスについて∇
 イギリスといえばピーターラビット? それともハリポタ? 高校からは「指輪物語」の世界でもあるけれど、Ryanにとってイギリスは小さい頃から「ホームズ」のいる場所です。それも宮崎駿監督作品の(笑)。実はあれがアニメの原点だったりするので、この国は遠くて、でも必ず行ってみたい場所でした。でも、「霧の都 ロンドン」という言葉は当てはまらなくなって久しいそう。30年前に暖炉禁止令が出て以来、空気は綺麗になってきているそうです。環境的にはいいのだろうけど、少し残念(おいっ)。今回はフランスをつけちゃったから短い滞在だったけれど、すぐにでも戻りたいと思った国でした。できれば早いうちにまた行けないかなぁ〜。ああ、でも夏は高いし、冬は高くて寒いのよ……。
∇1日目:バス観光∇
 この日は日曜日です。日曜といえばが〜〜っと人込みをするイメージを持つのが日本人。それなのに車は走っているのに、歩行者の姿は見えず……。日曜日といえば礼拝、礼拝といえば教会。ということで日曜日の朝のロンドンは閑散とするそうです。もちろん、24H営業のお店以外はお休みです。ただし、「最近教会に家族で行く人は少ないですよ」とガイドさん。「一応公休的な感覚なので日曜の午前中は家の中にいる人が多いですね。今年はオリンピックなのでたぶんTV観戦してると思いますよ」。……いいのか、それで。
 ガイドさんのロンドン知識を聞きながら、バスは郊外へと向かいます。向かうは現在も女王様が毎週末来られるというウィンザー城です。彼女がこの城に来るときに通る私道というものがあって、その長さはなんと全長5キロメートル!! 見た目はきれいなマラソンコースですね。端と端には騎士の像が置かれており、なかなかの手入れがされています。このときは残念ながらスコットランドに避暑(!!)へ行かれているため、いらっしゃいませんでした(笑)。ちなみに女王様がいらっしゃるときには女王旗なるものが、不在のときはイギリス国旗があがります。このときはもちろん国旗のほうですね。
 さて、ここでガイドさんから仕入れた豆知識。昔このお城の一角から火が出て燃え広がり、目も当てられない状況に陥ったそうです。家が壊れたら修理をする。それはいいのですが、王室なので費用は税金で賄わなければなりませんね? しかし当時は景気も悪く、建て直すために税金を上げる、というのは国民感情を逆撫でるようなもの。そこで女王陛下は判断をされました。「だったら一部を公開して、その入場料で直しましょう」。これが思いのほか上手くいったので、修理後の現在も公開されているそうです。現在、収入のいくらかが税金として使われ、残りは私費になると聞いたような……。
 ウィンザー城見物を終えて、一路市内へ。時間も時間なのでお昼を食べましょう、と連れて行かれたのがFISH&TIPSの専門店です。ガイドさん曰く「イギリス人は週に1度は食べる」とのこと。Ryanとしてはよく聞くイギリス郷土料理といったイメージしかもっていなかったので、どんなものかと思いきや、これです(右)。画像小さくしてるから想像し辛いと思いますが、サイズはそう、うなぎ丸ごと一尾という感じ。私のところにきたのはまだ小さいほうで、同行者の皿では収まりきらないほどのサイズが「早く食べて」と待っていました……ふぅ。食べ方はいたって簡単。ソースもしくは専用のビネガー(各店オリジナル)をかけて食べるだけ。衣を割ると出てくるのは白身魚。「あ、旅行してから初の魚じゃない? しかも油がのってる♪」とちょっとうきうきしながら食べ始め……でもね、これがまたかけてもかけても油っぽさがなくならないわけです(涙)。しかもポテトが大きい、グリーンピースはなくならない、しかも時間が迫ってる〜〜〜っ。結局ごめんなさいをして付け合せを残しました。
 昼食をとった後はバッキンガム宮殿→ビッグ・ベン→テムズ川沿いと本当にバス周遊。あ、お約束の免税店にも寄りましたね。三越に入ってる日本食はロンドン市内でも美味しいところらしいです(行ってないけど)。
 この日の締めくくりは大英博物館。去年「大英博物館展」で展示されていた”ロゼッタ・ストーン”の実物大レプリカが図書室にど〜んと置いてあります。え? なんでこれが最初? と思ったら「本物はガラスケースの中に入っているので文字が見難い」とのこと。実物を見て納得しましたね。み〜んないるから見難いし、ガラスが反射するから文字どころか姿形すらまともに写るか怪しい感じ。実際、フィルムで撮った写真は失敗してました(X_X) このあと中近東の文化や石像を見て、最上階のエジプトの部屋へ。ここには多数のミイラが眠っております。棺に入って眠っている人はともかく、綺麗に包帯を巻かれた人や、ところどころ飛び出している人、一部だけ展示してある物体(笑)は夜に見たくありませんね。だって、動きそうなんだもん。なかでも「ジンジャー」と名前のつけられたミイラは恐いかも。彼(彼女?)は人の手によるものではなく亡くなった砂漠の中で乾燥して残ったとされています。自然(神と書くべきかな?)によって作られたので、内臓はもちろん残っているらしい。ちなみに本物は臓器が取り出されています。このツボは心臓用、これは内臓用、と分割して納められていますので。このミイラさんの横の壁にはミイラの造り方(内臓の抜き方、包帯の巻き方)なる説明書きがパネルであります。「機会があったらやってみてくださいね」というガイドさんってかなり罰当たり……(笑)?
∇2日目:自由行動その1∇
 このツアーのいいところはロンドン市内での自由時間が多いこと。ツアーで一緒になった人々は郊外まで足を伸ばしてたみたいです。Ryanたちは市内観光を選択、とりあえずはバッキンガム宮殿へ。
 バッキンガム宮殿といえば、先日バットマンが出現したことでニュースになりましたね。Ryanが行ったときはそれなりの警護がされていましたけど。観光シーズンだったからかな? それはさておき、王室関係者の方々はそれぞれ違うところに住んでらしく、ここは現女王の住居兼執務室。こちらはウィンザー城とは違い、7月〜8月の期間限定公開場所です。最初はやはりウィンザー城の建替費用の足しにする目的に3年間だけと区切って公開をされたそうですが、その期日が過ぎた今年も公開をしていました。「たぶん今後も続くでしょう」というのが昨日のガイドさんの言葉。いずれにしても、夏のみの公開だけでしょうが。中には謁見の間を始めとし、回廊やダンスホールなど、日本人の家にはまずないだろう豪華絢爛な部屋が待ち望んでいます。テラスから見える庭も綺麗だし、置いてある調度品も贅沢。こういう場所に住むためにはお手伝いさんは必要……なんて思いながら歩くこと約1.5H。空想を膨らますにはもってこいの場所ですね(笑)。
 ちなみに庭の一角から出口に向かうのですが、そこにはもちろんお土産屋さんが……。”王室御用達”とか”女王陛下もご愛用”なんて煽り文句の書かれたものがずらっと並んでいます。見逃せないのはその年限定のお土産物。黄色が今年の色らしく、黄色いラインと”2004”という数字の入ったマグカップ等はよく売れていたそうです(笑)。
 バッキンガム宮殿から電車に乗り、向かったのはビッグ・ベンです(右)。イギリスといったらこれでしょう、やっぱり。国会議事堂の建物の一部なのですが、Ryanにとっては時計台なんですよ。これはもう幼年時代から持ってるイメージが原因。だってこの鐘を狙ってホームズvsモリアーティ教授が攻防戦を繰り広げたんだもん(笑)!! この話で青野武さんが歌う軍艦マーチの替え歌は今でも歌えます♪
 さて、外観を眺めたらその横にあるウェストミンスター寺院へ。ここは寺院というだけあって故人を偲ぶ場所のはずなんですが、観光地化されちゃってます。はい、もちろん王室縁の場所であります(笑)。入るために並ぶのですが、それがまた30分待ち……。大人しく待って中に入ると、「うわ〜っ」ってくらい広い! 石碑ではなく、本当の墓棺が置かれていて、「いいのか? 本当に良いのか?」って思っちゃいます。まぁそれが色塗られてたりと時代によって違うのを見るのが楽しかったりするのですが。王家のものや眠っている人の名前だけを彫った石が床に埋められていたりして、結構ずかずか踏んでく人もいましたね。それって恐れ多いと思うんだけどなぁ。終わりのほうに文豪の集団墓地(?)的なコーナーがあって、ディケンズとかサーベインズの名前があって「おおっ」と嬉しくなっちゃう私は庶民……。
 同行者とはここで別れて一人バーバリーのアウトレットへ。この旅行の失敗は、迷子になった挙句、買う物もあまりなく帰ってきたという時間……。本当のバーバリーが好きな人には向いていたようで、ツアーのご夫婦がトレンチコート等を大量買いされたようですが、Ryanはまだブルーレーベル派なのでしっくりとするものが少なく……っていうか、やはりMEN’Sブランドなんだなぁと実感してきました。バス乗ったりして、それは面白かったんですが、母親用の土産以外買えなかったので時間がもったいなかった気もするのです。
∇3日目:自由行動+帰国∇
 この日はそれぞれが行きたい場所1箇所ずつ! と決めて、まずはベーカーストリートにあるホームズ博物館へ。ホテル側のバス停から一本でいけるのはいいけど、なかなか来なかった……。予定より30分以上ずれ込んでの到着で、微妙に不貞腐れながら入館。そこでぱぁっと視線が変わるのはお約束(笑)。アパートに住んでるという設定なのは知っていたけれど、ここ、狭いよ……? 全体的に1フロアが正方形。そこに大きい部屋(10畳位)と小さい部屋(6畳位)の2部屋しかありません。2階のリビングに当たる部屋ではワトソンの格好をしたおじさんがいて、一緒に写真を撮ってくれました。「どこからきたの?」「日本だよ」「じゃ、あれだ、こにちは〜♪」と陽気なおじさんと別れて他の部屋探索。もう一部屋はベッドルーム。薬箱とかあって、生活ムード漂っています。これが、3階4階になると蝋人形の部屋に変わります(笑)。正確には、ホームズ本編の場面再現といったところ? はっきりわかったのは『まだらの紐』くらいかな。人形のところに作品名書いてくれればいいのに……。一通り見て下りると、1階はお土産屋さんです。パイプや帽子、果てはチョコレートまでいろいろ並んでいます。そこで目を引いたのは熊のぬいぐるみ。ホームズは知っていたけど、ワトソンと警官がいるとは思わなかった〜〜〜♪ え? でもそんなの予定になかったし、ただでさえ物価高いんだよ?? なんて悩むこと10数分。カード払いを理由に決断しました。手作りらしく、それぞれ微妙に表情が違います。どれにしよう、と警官同士を並べて迷っていたら、お兄さんに「これは帽子が壊れているから、こっちにしたほうがいい」とアドバイスを貰い、お買い上げしてきたのがこちら(右)。やっぱり3人揃ってナンボでしょ♪ ……支払い恐いけど。
 さて、この次はコベント・ガーデンという駅へ。ここは蚤の市? みたいな場所が駅前にあり、鞄などの創作ものが屋台上で売られています。行ったときは絵画が多かったかな。ここでの目的は、同行人がお土産に買いたがっていたアロマオイルを買うこと。しかし! ガイドブックを見ながら行ったのに、お店はすでに違うお店に変わっていました……世知辛いなぁ。結局まったく違うお店で購入し、ぶらぶらと買い物をしていたらあっさりと時間切れ。こうしてロンドンの自由行動も幕を閉じるのでした……。
∇教訓∇
 @ヨーロッパへ行くときは、多少はね上がっても直通便で行く。 →香港乗換えは冗談抜きで5時間くらい増えます。
 A観光メインで行きたいときは、余計な欲を持たない。 →買い物できなかったとき時間がもったいないから。
 Bやっぱり個人旅行(もしくはフリープラン)でしょ。 →無用な苛立ちと無縁になります。ガイドさんがいるのは心強いけどね。



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