フランス・イギリスの旅

その1 フランス



∇旅の前に∇
 「夏休みどうしようっかな〜」と話をしたときに乗ってきた相手と旅立ちました。Ryanはもともとヨーロッパ好きです。行き先が決まったときは「イギリスに行けるんだ、ラッキー」とウハウハしておりましたが、その前に寄るフランスがネックで……。だって、ほら、フランス人は英語を喋らないっていうし。英語は何とかなるけど、フランス語なんてまったくやったことないよ!? 迷子になったときとかどうするのさ!? あ、でもモン・サン・ミッシェルは見てみたい……。ツアーなら平気? 本当に?



∇1日目:パリ観光∇
 成田を8/11の夕方に出発→香港乗換えで朝のシャルル・ド・ゴール空港へ(計17時間くらいかな)。
「サムイ一!!」これがパリでの第一声(笑)。なんせ外気温は18℃で、しかも小雨がぱらついてるし。乗客よりもスッチーサンたちのほうが先にバスに乗り込むというなんだか理不尽な状態に陥りつつも入国審査へ。朝だからか審査官の表情は硬くて「え? なんか悪いことした?」と不安に。
 空港から荷物を置くためにホテルへ。そこで待っていたのはミール・サービス。いや、朝ご飯が出るのはいいけど、飛行機内で計4食出てて、しかも最後に食べたの2時間くらい前なんですけど……。まぁいいか。果物くらい食べておこうかな。セルフで取りに行った先に並ぶのは、@パン(2種類)、Aフレーク類(2種類)、Bチーズ、C生ハム、Dヨーグルト(市販用。5種類くらい?)、E飲み物(コーヒー、紅茶、ココアの粉、牛乳)。それにしても、種類少なすぎない?? 覚悟してたけど、野菜なさ過ぎ!!
 さて、観光。午前中に回れるところは見ちゃいましょう、というツアーなので、車窓が多いです。8つあるという凱旋門の一つの側を通って、シャンゼリゼ通りへ。前情報どおり、ヴィトンの本店は改装中。壁代わりに大きなヴィトンの鞄が覆っていました。そしてコンコルド広場。よく聞く広場だけど? と思っていたらガイドさんが教えてくれました。「ここは処刑場だったんです」。……はい?? ここではかの有名なマリー・アントワネットやルイ16世が広場に置かれた女神像の側で公開処刑をされたそうです。ちなみに、ギロチンを開発したのはルイ16世で、開発理由が「引き裂きの刑は見た目も美しくなく、処刑される人の苦痛が長引く。いっそ、楽に天国にいかせてあげようじゃないか」とのこと。その第1号となったのもルイ16世だというから血なまぐさい……。
 さて、そんな話をずっと聞きながらルーヴル美術館へ到着。金属探知機をクリアしてから本館へ。時間がないため、有名所だけを押さえましょう、とちょっと駆け足気味に。とりあえず見逃してはいけないもの、ということでモナリザをじっくり観賞……とはいきませんでした。すご〜〜〜く混んでて、バーゲンセール状態なんだもの。そしてちょろちょろ見ながら次は「自由を導く女神」という大きな絵画の前へ。これはジャンヌ・ダルクをモデルにして描かれたもので、美術の教科書にも載っているものです。壁の天地を全部使ったあのサイズに圧巻されました。次いでニケの像(写真)、ヴィーナスの像を見たら「時間です」と言われてしまいました。エジプト館行きたかったのになぁ。見たところは全体の1/10くらいと言われたし、う〜ん、ツアーはこんなものか。
 お約束の免税店に連れて行かれた後、フランスの難関の昼食へ。そう、エスカルゴです(笑)。恐る恐る口にして……なんだ、食べられるじゃん。貝と言われれば、貝? 味はにんにくとパセリの味しかしません。
 さて、お昼の次はエッフェル塔前で写真を撮って、ヴェルサイユ宮殿へ。うわ〜雨降りそう……とか言ってたら降ってきたし! ここはマリー・アントワネットのお部屋とかが有名で、庭園も広いです(有料)。しかも、有名な鏡の間は修理中……なぜだ、今は夏休みで稼ぎ時のはずなのに!! ナポレオンの絵の多さにもちょっと飽きたな……。同じ宮殿なら、ウィーンのシェーンブルグ宮殿のほうが騒げた、と思ってしまい、ちょっとテンション下がる。
 ヴェルサイユ宮殿からホテルへ直帰。この時すでにぐたぐたでご飯もホテル裏のスーパーでパンを買って部屋にて食べる。ツアーのおばちゃん達はガイドさんに連れられてシャンソンを聞きに行くと言っていた……元気やな。



∇2日目:モン・サン・ミッシェル∇
 前日の就寝は22時ごろ、そしてこの日の起床時間は6時。…………眠いぞ。前述の朝食より食べたいものだけを食べてバスへと乗り込む。この日はモン・サン・ミッシェル(写真)だけの日程で、なんで? と思ったら市内からバスで片道5時間ほどかかるとのこと……マジですか?
「バス乗るの飽きたよ〜お尻痛い〜」と唸り続けたそのとき、はるかなる前方に巨大な要塞を発見。あれがモン・サン・ミッシェル!? だんだん近づいてきて……あれ? バスが進まない。何で? 実はここはヨーロッパの中でも名所となっているため、夏休みを利用してヨーロッパ在住の方々も来るらしい。姿が見えてから近づくまでに1H近くもかかるって、TDL並?
 観光前にお昼、ということで出てきたのは「オムレツ」。皆様、よ〜く写真を見てくださいね。白いところはメレンゲでございます。これは元祖オムレツで、卵とバターと塩しか使っていないとのこと。「薄味だったら塩を足してね」と言われましたが、これで充分。Ryanは今現在のオムレツよりも美味しいと思います。『辺境警備』(©紫藤恭子)で隊長さんがカイルと作ったふわふわオムレツはこれのこと!? と密かに悩んでみたりして(笑)。ちなみに左上にあるスープカップの中味はシードルです。これもここが本場だそう。あっさりとしているのにちゃんとりんごの味がして美味しかったですよ♪
 さて、本日の主役、モン・サン・ミッシェル。日本語に約すと「聖ミカエルの山」。昔僧侶が夢のなかでミカエルに「私をたたえる城を造りなさい」と3回にわたって命令(?)され、造ったとそうだ。しかも、その僧侶が「夢だろう」と2回無視したら3回目には凄く怒られたらしい(笑)。
 Ryanがフランスの中でもここに拘ったのは『ツーリング・エクスプレス』(©河惣益巳)を読んでいたからです。話のくだりで「海岸の潮の干満差が激しい」「堤防ギリギリまで潮が満ちる」と書いてあって、いろいろと妄想をしておりました(笑)。現在は駐車場にしているくらいなのでそんなこともありませんが、実際に19世紀初頭までは流された人もいるみたいですね。また、イギリスが攻めてきたときにも落ちなかった難攻不落の城砦と言われていますが、かつて農民の手によって落ちたそうです。他にもいろいろ聞いたはずですが、抜け落ちてます……だめだな。
 ここの印象は「とにかくごちゃごちゃしてる場所」という感じ。門をくぐってからずー――っとお土産屋さんが並んでいるので、歩くのに苦労をした……。ま、街の中で山登りができると思うと面白い場所でもあります。



∇3日目:パリの半日自由行動→イギリスへ∇
 この日はホテル集合まで自由行動の日。とりあえず教会めぐりをしましょうか、と9時ごろホテル出発。フランスはタクシーは流れてるものではなく、タクシー乗り場にて乗るとのこと。タクシー乗り場で待っていない場合は、コールボタンにて近くのタクシーを呼びます。「初タクシー!」と勇んで押して……タクシー来ない。結局30分近く待ってノートルダム(写真)へと到着。ノートルダムと言えば、ディズニーの映画でしょうか? Ryanのフランス情報はすべて『ツーリング〜』によっております(笑)。ので、「ここでエドとフランが結婚式をしたのね」と浸り、目の前にある警視庁舎を見て「ここでエド達が働いていたんだ」となるわけです(元ネタがわからない人はごめんなさい)。
 ここは奥に広い造りで、なにも考えずに歩いても30分くらいかかります。ステンドグラスを見上げて、歩いて、たまに座ってぼんやりしたり……としてたら同行者が飽きてしまいました。もうちょっとのんびりして浸りたかったのに、残念。仕方がないので場所移動。
 警視庁舎横のサント・シャペルという教会へ。ここはこじんまりとしたところで、1階はがらんとしてる。床に記念碑? という感じの石が使われてたりして結構笑えますが。でも2階全面にステンドグラスがあって、「うわ〜……」と見上げてしまうほど。ノートルダムも綺麗だったけど、こっちのほうが身近にある分感動も大きかったな。
 そのあとぶらぶらして「オペラ座」へ。……と思ったらオペラ座違いで新しいほうへと行ってしまいました(X_X) 見たかったのは古いほうなのに〜〜〜っ。慌てて本来の目的地へ向かったはいいものの、タイムオーバーで中は見られず。うーむ……あっさりと自由行動は幕を閉じてしまった。
 この日は夕方発のユーロスターでイギリスへ。ホテル着いたらバタン、キュゥ……。



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